ミュージックステーション(2021-08-30)桑布伊Sangpuy『得力量 pulu’em』
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台湾のレコード大賞に相当し、C-POPの最高栄誉のミュージックアワード、金曲奨(ゴールデン・メロディ・アワード)の第32回の授賞式は、今年の8月21日に行われました。
今週は、第32回のゴールデン・メロディ・アワードで最多の8部門にノミネート、そして原住民族語部門の最優秀シンガー賞と、年度アルバム賞を受賞した歌手、サンプイの歌をお楽しみいただきたいと思います。
サンプイは、1977年、台湾の南東部、台東県出身のプユマ族の歌手です。台湾の原住民族の音楽を好む音楽ファンの間では、「恐ろしいほど超実力派歌手」として知られています。なぜなら、サンプイは2012年にファーストアルバムをリリースしてから、これまで3枚のアルバムしか出していませんが、3枚とも、その年のゴールデン・メロディ・アワードにノミネートされ、そして受賞しました。アルバムをリリースするたびに、ゴールデン・メロディ・アワードの受賞が約束されると言えます。ゴールデン・メロディ・アワードを競うほかの原住民族歌手にとっては、なかなか太刀打ちできない強敵ではないかと思われます。
今日お送りするのは、サンプイが今年にゴールデン・メロディ・アワードを受賞した三枚目のアルバム『得力量』です。「力を得る」という意味です。サンプイとその制作チームが四年間をかけて制作した大作です。アルバムには、プユマ族語による10曲の歌が収録されています。
サンプイによりますと、このアルバムは、土地、環境、そして人と人との関係性に焦点を当て、日常生活の様々な角度から力をもらっていることを強調しています。これまでのアルバムに比べて、より多様性のある曲風を取り入れています。サンプイにとって、これは今までで一番満足できたアルバムだそうです。
サンプイはこのアルバムについて、このようにコメントしました。「土地は私達に力を与えてくれている。それと同じように、生活環境も、時間も、恋も、反省も、人と人との関係も、私達は様々な物事から力をもらっている。なので、このアルバムは、いろんな色があって、とても明るくて、ポジティブな一枚と思う」と。
今週は、このアルバムをお楽しみいただきたいと思います。アルバムに収録されている歌はどれも結構長いので、4曲お送りいたします。
※8月30日にご紹介する曲:
1.「得力量 pulu’em」(力を得て)
2.「一天的生活 wavaawan na sawariyan」(一日の生活)
3.「蝴蝶 sirusirupan」(蝶々)
4.「長歌 senay」(長い歌)
(編集:曾輿婷/王淑卿)
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