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ミュージックステーション（2021-08-23）【金曲32】シンガー賞受賞者の歌を楽しもう！
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今年の台湾のレコード大賞、第32回ゴールデン・メロディ・アワードの授賞式は、先週の土曜日、8月21日に行われました。今年の授賞式は、元々6月28日に行われる予定でしたが、台湾では新型コロナウイルスの感染状況が深刻化していたことを受けて延期になり、一時は授賞式の開催が中止になるかもしれないとの噂すらありました。台湾の音楽業界にとっても、C-POPのファンにとっても、かなり待ちに待った授賞式と言えるでしょう。
今週は、第32回ゴールデン・メロディ・アワードで特に注目を集めている、標準中国語と、台湾の方言、台湾語、客家語、そして原住民族語のシンガー賞の受賞者の歌をお楽しみいただきましょう。
【標準中国語部門】
1.最優秀男性シンガー賞：杜振熙（SoftLipa／ソフトリパ）
1982年に生まれ、2009年から活動してきたソフトリパは、中国語で「エッグバーガー」を意味する「蛋堡」というニックネームで知られています。彼が創作した歌はとても聞きやすくて、歌詞の内容もかなりポエミーなところから、ソフトリパは「ヒップホップのポエマー」と呼ばれています。今年、ソフトリパは8枚目の個人アルバム『家常音楽』でゴールデン・メロディ・アワードを受賞しました。このアルバムは、彼が父親になった後、日常生活に対する感想を描いています。
2.最優秀女性シンガー賞：田馥甄（ヒビ・ティエン）
ヒビ・ティエンは台湾のトップ女性アイドルユニット、S.H.E.のメンバーとしてデビュー、S.H.E.が2010年にグループ活動を休止してから、本名でソロ活動を始めました。今回は5枚目の個人アルバム『無人知曉（Untold）』で、ヒビ・ティエンは9年ぶりにゴールデン・メロディ・アワードの最優秀女性シンガー賞にノミネートされ、受賞しました。
ヒビ・ティエンは授賞式の挨拶で、「子供の時から、私は自宅の風呂場で歌うことが大好きで、よく母親に早く出てくるよう催促される。母さん、私は水道代を無駄にしていない。ゴールデン・メロディ・アワードをもらったよ」と冗談交じりに話しました。
【台湾語部門】
1.最優秀男性シンガー賞：許富凱（ヘンリー・シュー）
ヘンリー・シューは1987年生まれ、2011年に歌番組で優勝してデビュー。ヘンリー・シューは今まで、ゴールデン・メロディ・アワードに6回もノミネートされたことがあり、もはやゴールデン・メロディ・アワードの常連と言えます。ところで、いずれも授賞できていませんでした。
今年、七回目のノミネートでようやく台湾語の最優秀男性シンガー賞を授賞したヘンリー・シューは、受賞コメントを発表する時に、感極まって涙を流し、「この瞬間を七年も待っていた」と話しました。
2.最優秀女性シンガー賞：曹雅雯（オリビア・ツァオ）
曹雅雯（オリビア・ツァオ）は1986年生まれで、2009年にテレビの歌番組を通してデビューしました。オリビア・ツァオの歌は、これまでの台湾語の音楽業界では比較的珍しい曲風のものが多いため、若者のファンが特に多いです。今年、オリビア・ツァオは、8枚目のアルバム『自本』で、台湾語の女性シンガー賞を含めて、今年のゴールデン・メロディ・アワードで8つの賞にノミネートされ、そのうちの3つを受賞しました。このアルバムに収録されている歌は、ほぼすべてはオリビア・ツァオが自ら創作しました。オリビア・ツァオは歌唱力だけではなく、創作の実力をも認められました。
【客家語部門】
●最優秀シンガー賞：羅文裕（Wing Lo／ウィング・ルオ）
ウィング・ルオは1999年に男子3人組のメンバーとしてデビュー。グループが2004年に解散したあと、ソロシンガーとして活動してきました。ウィング・ルオの歌は、日常生活を題材にしたものが多く、感情描写も繊細ですから、「癒やし系歌手」と呼ばれています。
ウィング・ルオがゴールデン・メロディ・アワードを授賞したきっかけとなるアルバムは、彼が昨年にリリースした2枚目の客家語の創作アルバム『當太陽升起時（太陽が登る時）』。このアルバムは、ウィング・ルオが憧れていた歌手、マイケル・ジャクソンのアルバムからインスピレーションを受けて、太陽光発電の木造住宅で収録したのです。アルバムに収録されている歌も、太陽という概念を軸に、家族愛、愛情、そして大自然を守ることをテーマにしています。
【原住民族語部門】
●最優秀シンガー賞：桑布伊（Sangpuy／サンプイ）
桑布伊（サンプイ）は、今年のゴールデン・メロディ・アワードで最多の8部門にノミネートされたことで、授賞式が行われる前から注目を集めています。同世代の原住民族の若者がだいたい原住民族の伝統文化におろそかになっている中、サンプイはプユマ族の文化と歴史を伝承するため、音楽活動をしているのです。
サンプイが昨年10月にリリースした3枚目のアルバム『得力量（pulu’em）』は、彼が四年間の準備をかけて制作した大作です。実験音楽、電子音楽、ソフトロックなど、アルバムに収録されている歌にはいろんな音楽要素が取り入れられています。サンプイはこのアルバムで、原住民族語の最優秀シンガー賞と、年度アルバム賞を受賞しました。
※8月23日にご紹介する曲：
1. 杜振熙（ソフトリパ）/「家常音樂」（ホーム・クッキング）
2. 田馥甄（ヒビ・ティエン）/「無人知曉」（アントールド）
3. 許富凱（ヘンリー・シュー）／「含淚跳恰恰」（涙をためながら、チャチャチャを踊ろう）
4. 曹雅雯（オリビア・ツァオ）／「Stand by me」（スタンド・バイ・ミー）
5. 羅文裕（ウィング・ルオ）/「黒色大地」（黒い大地）
6. 桑布伊（サンプイ）/「去工作」（仕事に行こう）
（編集：曾輿婷／王淑卿）
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